肌荒れ
肌荒れの原因は複合的!
喫煙による肌荒れは、ニコチン、一酸化炭素、活性酵素などの要因が二重三重に重なって複合的に引きおこすものです。
そのどれもが非常に有害ですが、組み合わさることで2倍3倍の被害をお肌にもたらします。
1.ニコチンの肌荒れ
血行の阻害
タバコを吸うとニコチンのために血管が収縮し、全身をめぐる血液の流れが悪くなります。
皮膚に近い末端の細胞は新鮮な酸素を取り入れられません。結果として新陳代謝が低下します。
新陳代謝の低下
タバコを吸った直後から皮膚の温度は低下し続け、一般的な人で2~3℃、お肌が敏感な人だと5℃も低下します。
皮膚の温度がタバコを吸う前の状態に回復するまでに1時間以上かかります。
ということは1時間に1本以上タバコを吸っている人は、いつも肌が冷たく、常に新陳代謝が阻害されている状態だと言うことです。
2.一酸化炭素の肌荒れ
一酸化炭素は血液中のヘモグロビンを酸素から奪い取ります。
言い換えれば、酸素が全身に行きわたるのを阻害します。
喫煙者の身体は、ニコチンにより末梢血管が閉じてしまって、一酸化炭素により栄養も酸素も行きわたらないでいます。
ですから当然、自然治癒も起こりません。
酸素・栄養の不足
血流が悪く、新鮮な酸素も栄養も回ってこないので、いくら体が肌荒れを治そうとしても治せないのです。
タバコを吸っている限り、いくら毎晩高価なクリームをつけてお肌のお手入れをしても無駄です。
エステで2時間マッサージをしても、元々の血行が悪いため、効果は極めて薄いのです。
もちろんお肌のお手入れをやらないよりはマシでしょう。しかしいくらお肌ががんばりたいと思っても、
お肌に栄養も元気もないので、若いハリのあるみずみずしい肌は決して取り戻せません。
3.活性酵素の肌荒れ
突然ですが、お肌に効果的なビタミンをご存知ですか?
答えは『ビタミンC』です。
レモンをはじめとした果物にたくさん含まれるビタミンとして有名ですね。
「ビタミンCはお肌をプリプリに保ってくれる女性の強い味方」なのです。
ビタミンCの欠乏
ビタミンCは本来、健康なお肌を作るために使われます。
健康を促進し、コレステロールの値を下げて動脈硬化も予防してくれます。
さらにビタミンCはメラニン色素を抑え、紫外線などによるシミをできにくくします。
ところがタバコを吸うことで、大量に入ってくる活性酵素を抑えるために、せっかくのビタミンCが大量に消費されてしまいます。
コラーゲンの不足
ビタミンCはお肌にハリを与えるコラーゲンの体内生成にも使われています。
しかもビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、体内に長時間とどめておくことができません。
タバコを吸うことで失われるビタミンCはレモン1個分(25mg)にもなります。
つまりタバコを吸うことでビタミンCが大量に消費され、コラーゲンがほとんど作られなくなるのです。